【講師リレー】1年間のオーストラリアでの経験(長神先生)
こんにちは。講師の長神です。
私は昨年1年間、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在していました。その経験についてお話したいと思います。
まず、ワーキングホリデーというのは、仕事をしながら休暇を楽しむような目的のビザです。私はオーストラリアで日本ではできないような経験をしたいと考えていました。その経験を得るためには語学力が必要だと考え、最初の語学学校に3ヶ月、別の語学学校に1ヶ月と合計4ヶ月間通いました。
はじめに最初の語学学校での生活についてお話します。
最初の語学学校では苦戦したことが多くありました。まず海外なので当たり前ですがオールイングリッシュ(すべて英語)の授業です。文法・単語の説明ももちろん英語です。また、私の学校は厳しいイングリッシュオンリーポリシー(常に会話は英語でなければいけないルール)があるので校内での会話はすべて英語でなくてはなりません。ある程度日本にいたときから覚悟はしていたものの、想像を超えた英語から逃れられない環境に混乱していました。
授業中もレベルの高いクラスメイトの発言に怯えながらひとつも発言できなかったことを覚えています。当時は間違えることが怖くて、正解をChatGPTに聞いてから発言していました。しかし、その一方で英語で躓く経験ができるのもこの最初のうちだと思い、いい経験だと感じていました。
英語を学びに来ているので完璧でないのが当然なのにミスなく完璧に話さなければいけないと私を含め多くの日本人の生徒が感じていました。きっとこれは多くの日本人が共通して感じることで、本当は英語が話せるのに話す自信がなかったり怖かったりするのに繋がってしまうのだと思います。そのためミスを怖がらないマインドを育てることがなにより大切だと感じました。
後半1ヶ月は勢いでバリスタクラスを受講しました。別にコーヒーが好きでもなく、バリスタになりたいわけでもなかったです。しかしこの経験が今後とても大きなものとなりました。授業内ではコーヒービーンズの歴史から栽培、流通、エスプレッソマシーンを用いたエスプレッソの抽出方法、コーヒーの作り方だけでなく、チーズ、ワイン、チョコレートや接客についてなど専門的に幅広く学びました。結果、この知識と経験があるという自信が私の英語力をまた向上させたと感じています。
この語学学校期間中は寮に滞在しており、そこでのイベントには欠かさず参加し、友達作りと英語力向上に励みました。寮に住んでいるのはほとんどが現地の大学に通う大学生で英語も語学学校とは比べ物にならないくらい聞き取れなかったです。何度も心が折れました。聞き慣れないスラング(日本語で言えば、「ガチ?」や「やばい」など)に困惑し、その上なまりがあり、日本人も含め、母語が英語でない人はその国の言語の発音を引きずっているので聞き取りづらかったです。メッセージでさえも省略だらけで見たことない英文が並んでいることもよくありました(例えば、「rn」や「idk」など)。
この3ヶ月の英語を振り返ってみると、私の英語力はアップダウンを繰り返していたと思います。できるようになってきたと自信がついた3秒後に英語が聞き取れず打ちのめされる、その繰り返しでした。これは私が帰国するまで続きましたがネイティブの環境に挑戦し続けることでそれが少しずつ向上していく感覚があります。
語学学校卒業後はたくさんのアルバイトを経験しました。ホールスタッフ、フードトラックのキッチンハンド(料理を作るのをサポートする役)、ベビーシッター、カフェのオールラウンダー(料理やコーヒーを出したり清掃をしたりケーキを作って並べるなど)・皿洗い・キッチンハンドなどなどです。どれも大変で、どれも私を成長させてくれた仕事でした。忙しい環境で英語ができないことで迷惑をかけたことも多くありました。フードトラックではオーナーが私達スタッフに怒鳴り続けていて、英語がネイティブの一人の女の子はトイレに行くといいそのまま逃げ出しました。とても外国っぽい出来事だと思いながら、そのように無理だと思ったら逃げるという選択をした女の子の姿勢に感動しました。その時私はオーナーが何を言っているのかわからなかったのでネイティブの子がダメージ100だとしたら、私は50くらいだったのでラッキーと思っていました。そのようなトラブルもありつつ、オーストラリアの現地の人がオーナーの職場はもっと日本よりもカジュアルでリラックスした雰囲気だったので全員が心に余裕を持った人の集まりで、そのようなあたたかい職場に何度も助けられました。
帰国2ヶ月前から1ヶ月間別の語学学校に通いました。入学当時、日本人は私だけで、多国籍の生徒がいる学校に変えたため、そこではたくさん刺激を受けました。まず授業内の発言がとても活発です。間違えても回答し続けますし、「先生はネイティブだから先生がこっちの言いたいことを理解してね」と言わんばかりの勢いです。テストがあっても「なんで緊張しているの?練習じゃん!」と心からの言葉で言われましたし、点数が何点だろうと気にしません。英語を学ぶことを全力で楽しんでいる姿がとても素敵で私のマインドも大きく変わりました。
また、私はこの時やっと英語が話せるようになったという感覚を持ちました。入学前に周りに日本人がいない状況が続いていたのも大きかったと思います。また、英語を話すことに対して自信も出てきました。それに気づいたのは英語を聞き取れなかったときに聞き返せるようになったからです。以前は聞き返してもう一度言ってもらっても理解できないと思っていたのでわかったふりをしていました。意外とこの小さなことに勇気が必要で、時間がかかりました。
ここでは上げきれないほどのハプニングがたくさんありましたし、大変なこともクレイジーなことも危険なこともありましたが、周りのみんなが助けてくれました。また、私自身もそれを突破する力や処理する力をつけました。その一方で日常生活ではお互いにそこまで興味がないため自由を感じることができて、何も気にしなくていい生活も幸せでした。お互い文化も違うのでお皿に残った最後の1つを食べるのには遠慮がいるなど日本の暗黙のルールなどはもちろん他の国の人は知りません。悩んでいるときにかけてくれる言葉も全く違います。多国籍の友達のおかげで私の思考は柔軟になり、生きやすくなりましたし、いろんな文化があって色んな人がいるというのを肌で感じました。また、私は自分の意見を言うのが苦手で嫌なことも嫌と言えませんでした。それも私自身を尊敬してくれる周りのみんなや変わりたいという自分の気持ちにより改善されていきました。
英語については、英語を完璧にできる人はいませんし、海外に来ている以上みんな勉強中です。私もまだまだ勉強中です。なので喋れなくても大丈夫ですし、話そうとする気持ちが英語力の向上や友達作りにつながります。オールイングリッシュの環境に不安を感じる人もいるかもしれせんが、語学学校の別のクラスではbe動詞から勉強するクラスももちろんあります。それもオールイングリッシュです。それでもみんな喋れるようになっていきます。なにかあったときにも常に英語というのはストレスが溜まることも多いですが、その連続がまた成長につながりました。
私のいたオーストラリアの環境では家・職場・学校・私生活などどこの関係にも相手を尊敬する・自分は尊敬されるというのがあり、自分のことも相手のことももっと好きになれました。海外に挑戦する最初の一歩はとても勇気がいりますが、その先には未知の世界が広がっていて考え方も大きく変わります。もし海外に留学やワーホリ、旅行に行くことを迷っていたら私は強くおすすめします。今すぐにである必要もなくて、30歳半ばで留学に来ていた友達も多くいました。日本で英語に触れるときもそこまで気負わずに楽しくやっていたら、すでに素敵で100点だと私は思います。色んな国の人と話したり、新しい経験を得たりするために、一緒に英語を楽しみましょう!
