塾長インタビュー

※このインタビューは2017年6月に行われ、ドクター・ベーシックのホームページに掲載していた記事をそのまま転載しています。

個別学習塾ドクター・ベーシックの今、将来の展望、そしてそれに懸ける思いなど、あらゆる質問に塾長がすべてお答えします。普通の学習塾とどこが違うのか、生徒たちの様子や講師の顔ぶれなどについても触れながら、わかりやすく丁寧に解説します。
聞き手はフリーアナウンサーとして活躍されているいいだまきさんです。

――わぁ!いい香り!!これは佐々木先生のご趣味なんですか?それとも何か意味が?

ありがとうございます。決して僕の個人的な趣味ではないですよ。
これはエッセンシャルオイルの香りなんですが、生徒の集中力を高める為にアロマディフューザーを使って炊いています。生徒のみんなが、いざ「勉強しよう!」ってやる気を持ってここに来た時に、よどんだ空気が漂っていてはやる気もそがれてしまうと思うんですよ。少しでも勉強に取り組みやすい環境になればと思い取り入れています。
ちなみに、使用しているオイルは100 %天然の精油で、添加物や人工香料の影響を気にされる方でも安心な物です。

――なるほど!さすが佐々木先生!!
学ぶ環境についてもしっかりと配慮されてるんですね!

そうですね。何をするにしてもその場の「空気感」というのは大切だと思っています。
ですから、エッセンシャルオイルを使う以外にも、湿度や温度の管理もこまめにしています。
冬場は特にインフルエンザなどが蔓延しやすい時期ですが、そういった環境を作らない為に、厚生労働省が推奨している湿度(40 ~ 60 %)を意識し、加湿器も2台体制でフル稼働です(笑)

――そうなんですね!確かに凛とした気持ちが引き締まる空間で、とても落ち着いて勉強できそうです。さて、学ぶ空間もしっかりと整っている良知塾ですが、教えてくださる先生はどんな顔ぶれなんですか?

良知塾では現在、私を含めて男性2人女性3人の計5人です。

――そうなんですね、先生方の平均年齢ってどのくらいなんですか?

そうですね、塾長の僕以外はまだ若いんです。僕が一人で平均年齢を上げている感じで。。。笑
僕以外の内訳としては社会人講師(20代半ば)が1名と大学生講師(20歳前後)が3名で、生徒とも年齢が近い分お兄さんお姉さんの様に勉強を教えてもらうという感じで、生徒達も気軽に質問しやすい雰囲気があります。だから、教室はとても和気あいあいとしたフレッシュな空間です。

――平均年齢上げてるのは佐々木先生なんですか!
でも、先生ご自身も見た目はとてもお若いので講師の皆さんに交じっても違和感ないですよね!

いえいえ(笑)そんなことはないですが、常に僕自身も生徒とは適度な距離を保って、何でも相談してもらえるような雰囲気作りを心がけています。
「適度な距離」ですか!それは、具体的にどういうことでしょうか?
はい、生徒と講師というのは距離が近すぎても遠くなってもダメだと思うんです。
遠ければ気軽に話もしてくれないし、近すぎると甘えが出て勉強に身が入らなくなる。
そういった意味で、近所のお兄さんお姉さんでありながら、一線を引くところは引く、そんな関係を保つようにしています。なので、講師はスーツ着用としているんです。
他にも、講師達には生徒とSNS等の私的な交流は持たないことや、不必要にプライベートな話をしないといった事を注意してもらっています。年齢が近いとどうしても距離も近くなってしまいがちですし、授業中の無駄なおしゃべりにもつながりますからね。「適度な距離」は大切ですね!

――そうなんですね、確かに私服だと少し距離が近すぎる雰囲気になりがちかもしれません。

近所のお兄ちゃんお姉ちゃん、というよりもお兄さんお姉さん、という感じかな?
ま、そんなとこでしょうか?笑

――他には生徒と接する時に先生が大切にしていることはありますか?

そうですね、言葉遣いは気をつけています。
いろいろな事を一生懸命に吸収している時期である生徒達は、大人の言葉づかいにとても敏感です。
外に出ればいろいろな言葉があふれている時代ですが、少なくとも塾内では正しい言葉に触れてもらえるように私自身心がけていますし、講師達にもお願いしています。

――いろんな意味で生徒の学習の場になってますね!
ところで、こちらに通ってくるお子さんはどこの学校の生徒が多いんですか?

基本的に家から一人で通ってこられるお子さんがほとんどなので、学校でいうと中学校は中部中学校、豊城中学校です。
小学校は松山小学校が一番多いですね。その他では、松葉小学校、新川小学校、八町小学校、それから少し遠いですが天伯小学校の生徒もいます。家が近い生徒は自転車や徒歩で通ってきています。
また、授業の終わりが遅い生徒や家が遠い生徒は車での送迎の方が多いですね。

――良知塾は個別学習塾ですが、普通の学習塾との違いはどんな所ですか?

個別、とついているだけにそれぞれ個人の進度で勉強を進めていく点は、学校や集団授業の塾とは違うところですね。一人一人のレベルや理解度で進め方が違ってきますので、それぞれの生徒に合った指導が常に出来る環境であるといえるでしょう。
例えば、1対3のスタイルで隣同士で勉強していたとしても、やっていることは違います。

それが同じ学校の同じクラスの子同士だとしても同じ事を勉強するとは限りません。

――個別のカリキュラムでそれぞれが自分の進度に合わせて勉強できるんですね!
良知塾には、1対1と1対3のスタイルがあるようですが、それぞれのメリットデメリットとはどんなところですか?

そうですね、1対1のスタイルは家庭教師の様にマンツーマンで指導してもらえるというのが最大のメリットです。他の生徒が気になって集中できないとか質問が沢山ある生徒はこちらの方が向いています。デメリットとしては、料金が1対3より高いこと、マンツーマンであるが故に少しのんびりできてしまうのもデメリットといえばデメリットですね。
1対3のスタイルは1対1に比べて料金が安いこと、みんなと時には和気あいあいと勉強できるのがメリットと言えます。学年が同じで、進み具合も同じくらいの生徒と一緒だと、ライバル意識を持って、それが、やる気に繋がったりと相乗効果も生まれるんです。

――そうですね、どちらのスタイルを選ぶかはそのお子さんによって変わってくるという事になりますね。
その子に合ったスタイルを選べば、しっかりと勉強できそうですね!

はい、中学生は教材もそれぞれの生徒に合わせたものになりますので、完全に個々に合わせた学習になります。また、1対1, 1対3といった人数の違いだけでなく、授業の進め方も、学校の予習を中心にするのか(予習型)、予習したり復習したりと学校と同じくらいの速さで進めるのか(平行型)、学校の授業で分からなかったところを解けるようにするのか(復習型)など、自分の勉強スタイルに合わせて決めることができます。
今は、多くの生徒が予習型で学習しています。

――親御さんとしては、塾の様子が気になるところだと思いますが、塾でのお子さんの様子はどうやって知る事ができるんでしょうか?

大切なお子さんをお預かりする上で、少しでも保護者のみなさんに安心していただけるように連絡帳の役割をする「生徒ファイル」を用意しています。
中には開校日が分かる「カレンダー」と授業の様子がわかる「授業日報」が入っています。
授業日報は講師が毎回記入して、生徒が家に持ち帰るシステムです。
こちらからは、毎回の授業内容の報告や授業態度の評価、その日の生徒に関して気づいたことなどを書いています。反対に保護者のみなさんからも心配事や連絡事項が書き込まれて返ってきたり、という形で、塾でのちょっとしたことも保護者のみなさんにはしっかりと伝わるようになっています。

――なるほど!これが、保護者のみなさんとの連絡ツールになっているんですね!!
それにしても、日報の評価の欄が結構厳しいですね!

そうですか。これでも結構包んで書いている方ですが・・・(笑)。
ダラダラしていたのに「集中していました。」とか、ほとんど進んでいないのに「良くできました。」とかは書けませんしね。あくまで本当の姿を伝える、という意味で記入をしています。それに、勉強だけではなく社会的な常識を身につけてもらう為にも注意するところは遠慮なく注意します。中学生は定期的に保護者面談も行っていますし、小学生に関しても必要に応じて行っています。

――それだけ生徒たちのことを真剣に見ていてくれるという事ですね!
ところで、佐々木先生は特に、基礎を身につけるという事に重点を置いておられるようですが、やはり基礎はが大切なのでしょうか?

全ての教科において基礎は大切です!

小学校の内容は中学校の基礎に、中学校の内容は高校の基礎に、高校の内容は大学の基礎に、と習いたての頃は「難しい」とか「応用か・・」と思ったことが、次のステップでは全て基礎となります。
「こんな方程式いつ役に立つんだよ。」「生きていくのにこんな化学式使わないよ。」なんて言葉も聞きますし、私も中学生の頃は「一生、日本から出ないから英語は必要ない。」なんて言っていましたから、そう思う気持ちも良く分かります。

だから、生徒には「”役立たない”のではなく、”役立たせるかどうか”だから、それは自分の選択次第だ。」と言っています。高校や大学に進学したとき、社会に出たとき、「一生使わない」と思っていたことが、その学科や部署では知っていて当たり前のことだったということも十分にあることです。そんな時に、基礎が身についていないと人一倍の苦労がそこから始まります。苦労する機会を得られればいいのですが、人によっては希望の学校・学科や会社・部署に入る、つまりは機会を得ることすらできず悔しい思いをすることになると思います。僕は、そういう思いをしてほしくないのです。

基礎力がないという事は、そこから積み上げていける土台がないという事になります。
土台がしっかりしていれば、いくらでも積み上げていくことができるんです。

確かにほとんど無駄になってしまうかもしれないけれど、将来の為の準備として基礎を身につけておいて欲しいのです。
特に、中学生での英語は本当に大切で、中学英語の基礎がしっかりしていれば、ほぼ英語で困る事はないでしょう。

――佐々木先生が「時間がかかっても納得できるまでとことん!」にこだわる理由もその辺にありそうですね?

はい、そのとおりです。つまるところ、学力はどれだけ努力したかの時間です。

例えばかけ算の九九は、ほとんどの生徒ができるようになります。
習得の遅い速いはあったとしても、必ず一の段から九の段まで言えるようになります。
どの教科・単元も同じで、「できるようになるまでやる」ことが大切で、ものすごく時間がかかることもよくあるんです。でも、途中であきらめてしまったりせず、出来るようになるまで頑張ることで、自信も、忍耐力もつくんです。

――途中であきらめずに最後まで出来るようにしてくれるのが良知塾なんですね!

はい!もちろんです。最後までしっかりと指導させていただきますよ!!

――佐々木塾長からこの良知塾の使い方を伝授するとしたらどんな事ですか?

使い方の伝授ですかー。(笑)どうやって使って欲しいか・・・というのは色々とあるんですが、あえて一つ挙げるとすれば、「なるべく長い時間使ってほしい」ですかね。

これは通常の授業だけでなく、自習の時間も含めてということです。
「”今”よりも成績を上げたい!学力を伸ばしたい!」「”今”のままでは志望校が厳しい・・・でも合格したい!!」など「”今”よりも良くなりたい(ならなければいけない)」というやる気があったり、やらざるを得ない状況にあったりする中で、その裏側に「でも、勉強したくない。」「でも、一人だと何をしたら良いのか分からない。」など”でも”が見え隠れするのが現実ではないかと思います。
分からないことや出来ないことを、理解したり出来るようにしたりするのは、非常に根気の要る作業になるでしょう。教室に来てくれれば、いくらでも解き方や考え方を教えることはできます。
しかし、それを自分自身のものにするのは、「反復練習」つまり生徒本人の努力しかありません。

重要なのは、「身につくまで繰り返せるかどうか」なんです。

授業で聞いてその時にスラスラと解けて、「なんだ、簡単じゃん。」と思う問題もありますが、実はしっかりと身についていなくて、次の授業で同じ問題が解けないなんてこともあります。
その時に、もう一回同じ説明をすると、みんな「あー、そうだった。」と、思い出して、前回よりも早く解けるようになります。こんなことを繰り返してちょっとずつ身についていくんです。
なので、「身に付ける」ためにはある程度の時間が必要になってくるわけです。
そこで良知塾では「分かった」で終わらず、身につくまでとことんサポートできる体制をとっています。

――とっても心強いお言葉をいただけた気がします!長い時間とはそういう事なんですね!!

はい、それから、受験生になると、頑張っても周りも同じように頑張っているので成績が下がってしまうこともあります。「あれだけやったのに・・」と落ち込むこともあると思うんです。
それでもやらなければいけない状況は、一生懸命やっていればいるほどとても辛く苦しいものです。
入試直前で、切羽詰ってくると時間はいくらあっても足りません。
だから思う存分、追加料金なしで授業が受けられるプランも作りました。
僕たち講師はいくらでも教えますよ!

――おおっ!これは頼もしい!!これなら生徒も安心して勉強に打ち込めますね?

「もっとやっておけば良かった。」ではなく、「大変だったけど、とことんやって良かった。」と最後に言えるように、僕たち講師も決してあきらめません。
とにかく身につくまでとことんサポートしますから、自習も含めて「良知塾」という空間で長い時間を過ごしてみてください。

――最後に、良知塾の目指すところは?

もともと、この良知塾は単なる塾としての運営を目的として作ったわけではないんです。
実は僕のやりたい事はまだ先があるんです。

「素敵な大人たちとふれあえる場」という役割も担っていきたいんです。
その昔、日本では、家族総出で田植えや畑仕事をしたり、付き合いのある商家に丁稚奉公にいったりと、小さい頃から社会生活に必要な礼儀や慣習など多くの事を学んでいました。
そんな中で「社会で活躍している大人」と身近に接する機会もあり、自分の将来像を思い描くことができたと思います。
現在の部活動を通しての上下関係も大切ですが、学校内だけの世界ではなく、社会との接点を多く持って、その中で目上の人との接し方や言葉使いなどを早い段階で学び、「こんな大人でありたいな」と大人になった自分を具体的に想像してほしいと思っています。

そんな場を、この良知塾のカリキュラムとして、年間を通して組み込んでいくことを計画しています。

――なるほど、それはすごく素敵な計画ですね!

ありがとうございます。
今でこそ、このような仕事に就きましたが、僕も勉強は好きではなかったし、実生活に関係のないことまで勉強する意味もよく分からず、過ごしてきた覚えがあるので、勉強をしたくない生徒の気持ちも本当によく分かるんです。でも、そういう生徒達が、何かのきっかけで「素敵な大人」に出会って、刺激を受けて、突如勉強にやる気を持つことがあるんです。それは、その出会いによって具体的な目標ができ、その目標に向かって進むための手段として必要を感じて勉強をしようとするからなんです。この計画のもう一つの目的はここです。そんな「素敵な大人」との出会いの機会を増やすことによって、目標に向かってやる気を持てる子を増やしていけたらこんなに素敵な事はないと思うんですよ。

――そうですね!まだまだ夢の途中ではありますが、確実にその夢は現実となろうとしていますね。
今後さらなる展開を見せるであろう、この良知塾に注目していただきたいですね!

はい、よろしくお願いいたします!!

インタビュアー
いいだまき

フリーアナウンサー
エフエム豊橋パーソナリティ

良知塾塾長
佐々木 滉展