【講師リレー】勉強が将来何の役に立つのか(森先生)
みなさん、こんにちは。講師の森です。
学年末テストも終わり、新学年に向けて心踊らせていることと思います。 みなさんが通っている中学校では主要5教科に加えて副教科まで幅広く学習し、学期末テストでは9科目のテストがあります。 そんな中で誰しも一度は「今の勉強は将来なんの役に立つの?」と疑問に思ったことがあると思います。実際に、自分も海外に行く予定はないから英語なんて必要ない。確率なんてその時の運命だから計算しても意味はないと思っていました。 今回は自分なりの現時点での答えを伝えていこうと思います。
まず、自分の今までを振り返って感じたことは、高校よりあとに学習することはほぼすべて中学の内容の延長線上だということです。今、みなさんが勉強している理科は生物・科学・物理などに名前は変わりますが、中学の内容が基礎にあったうえでより深く学習します。それが各教科で高校、大学、大学院、就職してもずっと続きます。そのため、基礎である中学の内容は今後の勉強にとても大事です。
次に、少し残酷ですが人生の分岐点においての決めるための手段として「成績」が使われます。自分の夢が決まっても、それを実現するための大学や、その職業には定員があります。この枠に誰が入るのかは、抽選などではなく成績で決まります。将来の夢が決まってもその道に進むためには、世の中で決まった基準の成績を突破しないとその道には進めません。人の命に関わる職業は特にその傾向が顕著です。そのため、今後、将来の夢が決まったときのために勉強するという考え方もできます。
また、大学ではなく自分は早くから社会人になりたいという人もいると思います。そのような人も、見えない場所で実は中学の内容を使うことになります。
例えば、一見、5教科の勉強とは関係なさそうな美容師。美容師は毛量を少なくするためにすきバサミというハサミを使います。ハサミごとにすく量が決まっており、一度に25%すくことができるハサミで3回髪を切ると58%すくことができ、30%すくことができるハサミで2回髪を切ると51%すくことができます。これは中学3年生の確率の分野であり、美容師は日常的に状況に応じてハサミや回数を変えています。
理系分野だけでなく、国語ももちろん必要です。大人になると多くの職業で日常的にメールでやり取りを行います。そのときに尊敬語や謙譲語が間違っていると意味が伝わらないだけでなく、相手への失礼にあたります。また、文字ばかりの契約書では、中学の文章の中から大事な部分を見つける力が生かされます。
さらに、これから中学で触れたことのない全く新しい分野に挑戦するかもしれません。そのような場合は、中学で直接的に学習した内容ではなく勉強に取り組む姿勢が大いに役立ちます。具体的には、自分は基礎を完璧にしてから問題に取り組んだほうが理解しやすい。ある程度全体を把握してから深く理解する方が良い。自分は朝型だ。などです。自分の経験則ですが、理解しやすい方法を確立していると、どの勉強に対しても通用します。
これから先も形を変えながら勉強の連続となりますが、中学で勉強した知識と自分に合った取り組み方が生かされます。自分のペースで十分なので少しでも自分のものにできるように頑張ってください。
