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【小学生】まず聞く力と読む力

入塾の際に、「算数の文章題が苦手なんです。国語はそんなに問題ないと思っているのですが・・」や「週1回だと、算数と国語とどっちが良いですかね。」などのようなご相談を受けることがよくあります。学校の授業やテストで、国語に全く問題なければ算数を勧めることもありますが、国語や読解力に不安がある場合には、国語を勧めています。それは、これからは特に国語(文章をしっかりと理解し考える力)が大切になってくるからです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年度(令和2年度)から小学校の教科書が改定され、これまでよりも分量が増えました。そして、来年度(令和3年度)は、中学校の教科書が改定され分量が増えます。増えるだけでなく、様々な面で大幅な改訂がなされています。

話が小学校のことからは少し離れてしまいますが、先月の大学入試の一次試験が「センター試験」から「共通テスト」に名前が変わり、注目を集めました。「共通テスト」の特徴の一つは「センター試験」よりも全体的に問題文が長くなったことです。理科や社会は問題の条件や背景が長くなり、よく読み、ポイントを押さえられなければ解けないような設問になりました。英語(リーディング)は、センター試験のような一問一答タイプの問題がなくなり、様々なタイプの英文が出題され、内容を理解した上で答える問題ばかりになりました。分量だけでいえば、読むスピードが遅い場合は、日本語で読んでも時間が足りなくなると思われる量でした。

大学入試がこのような傾向になると、高校でも入試を意識して、問題文が長くなり、考えさせる問題が主流になってきます。

このように、中学も高校も、全ての教科にわたって、分量が増えた上にしっかりと考えることが求められます。しかも、ディスカッションなどで、その場で自分の考えを相手に分かりやすく伝えるという瞬発力も求められます。

これらの根底には、正しく聞き取ったり、読み取ったりして、じっくりと考え、その考えを相手に分かりやすく自分の言葉にするという、しっかりとした国語の力が必要で、それが今までよりも大きく求められています。

「共通テスト」に限らず、英文をテスト時間内に読んで、解くといっても、同じ分量の日本語でも時間が足りなくなる人や、同じ内容の日本語の文章でも理解できない人は、当然、英語ではもっと時間が足りなくなりますし、もっと理解できないということになります。

学校の成績だけでなく、大人になって、社会に出てからのことも含め、まずは、「聞く力」と「読む力」、そして、「考える力」、「考えを伝わるように言葉にする力」を身につけることが大切だと思います。当塾では、このように考えておりますので、算数や英語とあわせて国語をとっている小学生が多いです。国語に不安をお持ちの場合は、お気軽にご相談いただければと思います。