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自習に来る卒業生

前回のテスト(1学期中間テスト)と今回のテスト(1学期期末テスト)のテスト期間中に、嬉しいことがありました。それは、高校進学に伴い、この3月に塾も卒業していった生徒のうちの何人かが「(高校の)テストがヤバいから自習に来ていい?家でできなからー!」と、教室に勉強しに来てくれたことです。

どこの学校、塾でも、卒業生が顔を出してくれることは、先生たちにとっては本当に嬉しいことですが、卒業してからも頼ってきてもらえたというのは、もっと嬉しいことです。

もちろん、正規の授業(1対1などの個別指導)をしているわけではありませんので、付きっきりというわけではありませんし、もう卒業していますので、頻繁に質問に答えてあげるわけでもありません。が、自習スペースで集中して勉強できるというのと、タイミングさえ合えば質問もできるという安心感との両方でテスト勉強をしにきています。

前回のテスト(中間テスト)で自習に来た生徒は、その後、再入塾しましたが、こちらから再入塾を勧めたわけではなく、本人の希望で戻ってきてくれました。本当に嬉しい限りです。

退塾後にも頼りにしてもらえるというのは、冥利に尽きることですが、この春は滅多に無い頼られ方をされました。それは、大学合格後に、新入生に課される入学前の課題ができないから、教えてほしいというものでした。しかも、その元塾生は、実は、中学3年生になる時に、本人の意志とは別に親御さんの意向で、他塾にかわっていった子でした。成績の伸びが親御さんの期待に添わず、当塾から他塾に移ることになったので、申し訳なく思っていたのですが、その子は、それからも時々、教室に顔を出してくれたり、道端でばったり会った時には元気に挨拶してくれていたりと何かと縁をつないでくれていました。そんな元塾生から、大学の入学式を前に「先生、物理の問題がどうしても解けないから助けてー」と、連絡がありました。もちろん、しっかりと期待に応えました。今は、コロナ禍でリモート授業が多いでしょうが、キャンパスライフを楽しんでいることと思います。

「落ち着いて勉強できる環境」「いつでも、何でも質問できる環境」というのが、私の教室づくりのテーマの一つで、この自習に戻ってきてくれたり、困った時に真っ先に頼ってきてくれたりするのは、そういったテーマを実現できてきているのかなと、実感させてもらえる出来事でした。

これからも、子どもたちが安心して頼れる教室づくりを心がけていきたいと思います。