答えのないことをやる時間「良知タイム」
良知塾では月に1度のペースで答えのないことに取り組むイベント「良知タイム」を開催しています。
学校の授業で習うことには「正解(=答え)」があり、その正解を答えられるように勉強をします。が、私たちの日常生活や社会に出ると「何が正解なのか分からない」「そもそも答えなんてないんじゃないか」といったケースが山ほどあります。そんな「答えがない」ときに、どうしたら良いのか、何を基準にすれば良いのか、何を選んで、何を選ばないのか、私たちは迷います。決断するまでに、いろいろと調べたり、詳しい人に聞いたりしますが、最後の拠り所となるのが「自分の心」です。
この最後の拠り所である「心」の声に素直に耳を傾け、それを形にする時間が「良知タイム」です。
現在は、絵画や華道、書道などの文化的な内容を中心に構成されています。しかし、絵の技法やお花の生け方、教科書のお手本のような字を書く練習をするわけではありません。絵や花、書を通して「心の声に素直に従いながら、それを形にしていくこと」に取り組みます。出来上がった作品を出展したり、教室に展示したりすることなどもありません。誰かに褒められるためでも、他人に評価されるためでもない、自分と向き合い、納得のできるものに仕上げる経験をする時間です。
実際に参加した子どもたちの声(一部)を紹介します。
・とにかく楽しかった!
・時間があっという間だった!
・お花の気持ちを考えながら生けました。
・今までは見られることを意識して、生けていたけど、今回は自由に、心のままに生けました。
・自分の心のピュアな部分を表現するというのは、やったことが無かったので、良い経験になりました。
・絵の具がにじんでいくのがキレイだった
・(木炭画で)濃淡をつけるのが難しかった。
・お茶を点てている時の「シャカシャカ」という音に和を感じました。
・(苦いイメージだったけど)お茶が美味しかった!
・やったことのない書き方だったから難しかったけど楽しかった!
・「魂」という形のないものをどう表現するのかって難しいなと感じました。
では、これまでに実施してきたものを少し解説していきます。
華道では、池坊 豊橋支部の岩瀬美香さん指導の下、「私のところに来てくれてありがとう。」「このお花たちを生かすには、どうすれば良いだろうか。」と心に問いかけ、感じたままに生けていきます。茶道では、同じく岩瀬さん(表千家)の指導の下、点てるほうも、点ててもらうほうにも、相手や周囲への気遣いが込められていますので、その心を教わりながら、実際にお茶を点てたり、点ててもらったりします。
絵画では、画房寺子屋の はらかずこ さんによる指導の下、シュタイナー教育に基づくアプローチにより、にじみ絵やクレヨン画・木炭画などを通して、子どもたちが自然と内面を表現していきます。にじみ絵は感情に、木炭画は理性に、はたらきかけて内面と呼応して、生徒の個性が絵に表れます。
書道では、デザイン書道家の鈴木愛さんによる指導の下、既成概念を取り払う手法(利き手と逆の手で書いてみたり、逆さまに書いてみたりすること)で作品を仕上げます。「こういう形に書かねば」「お手本どおりに書くには・・」のような意識を取り払うだけでなく、不自由さの中の自由、狙っていないからこそ味のある線や点が生まれることを楽しみながら、自分の選んだ漢字を半紙や色紙に書いていきます。
「良知タイム」の講師を担当してくださっている先生方が、この取り組みを紹介されています。
画房寺子屋 はらかずこ さん
https://note.com/teracoya/n/ne5fd05d7cd8c
デザイン書道家 鈴木愛さん
https://ameblo.jp/aimysmile/entry-12721887415.html
かつての日本では、教育の最初に「人として生まれたからには、如何に生きるべきか。」「心を清くする」「心の声に素直に従う」という、自己の内面と向き合い、正し、その通りに行動することを教えました。今は、自分の内面と真剣に向き合う時間が極端に少ない時代だと思います。せめて、その端緒になればと「良知タイム」を開催しています。
今は3名の方に講師として来てもらっていますが、更に多くの方を招いて、より充実させていきたいと思っています。
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